2008.6.8

土木学会土木計画学研究委員会自転車空間研究小委員会の設立趣旨

Ⅰ.研究小委員会設立の背景と目的

近年の環境問題を背景とした自転車の利用促進、増加傾向にある自転車関連事故、近年の道路交通法の改正など、自転車の利用空間への関心の高まりを契機として、新たな施策展開に向けた取り組みが進められている。 しかしながら、自転車やその利用空間に関わる研究については、我が国では大きく遅れている現状にあり、これまで蓄積されてきた研究成果に加えて、空間設計や交通誘導のための基礎的な行動・挙動特性、多様な施策に対する利用者特性など、新たな施策展開に関連した科学的知見の体系化が急務となっている。 本小委員会は自転車空間に関する研究成果を共有し、知見を整理することで、実践的・実務的な成果につながる「自転車の利用空間のあり方」を工学的立場から提言することを目的とする。

Ⅱ.委員会活動

1)目的

 今後の自転車研究の発展のために、研究課題を整理し、具体的な事例に適用し、手法の確立を図りながら、自転車の利用空間のあり方を中心に研究を推進する。

2)研究の内容

 我が国における,自転車の利用空間(走行空間,駐輪空間)を中心に,関連する幅広い研究課題を対象とする。

  1. 交通特性研究
    運動挙動特性 選択特性(走行路)手段特性(トリップ・手段選択etc) 駐輪特性

  2. 空間整備研究
    交通共存性,道路網構成、道路構造、交差点,接合部、駐輪システム、海外基準 バリアフリー・UD、情報提示、サインシステム、カラーシステム

  3. 利用者研究
    高齢者 運転特性,高齢者,教育 幼児・児童・若年者 挙動特性,教育,取締 利用促進施策 MM、レンタサイクル、健康志向型・観光・周遊利用

3)小委員会の体制

  • 代 表: 山中英生 (徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部・教授)
  • 副代表: 屋井鉄雄 (東京工業大学総合理工学研究科・教授)
  • 副代表: 久保田尚 (埼玉大学大学院理工学研究科・教授)
  • 幹事長: 金 利昭 (茨城大学工学部・教授)
  • 事務局: 吉田長裕 (大阪市立大学大学院工学研究科・講師)

4)活動期間および内容

 活動期間 2008.5~2011.5 3カ年

  1. 計画学発表会 春大会企画論文セッション開催
  2. 計画学発表会 スペシャルセッション開催
  3. ワンディセミナー H20年度,H21年度
  4. 各都市での整備事業への助言
  5. 出版等 検討中

5)活動資金

  • 構成メンバー自主資金
  • 科学研究費
  • 新道路技術研究助成

6)小委員会事務連絡先

	代表 :	山中英生	徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部(工学部建設工学科)
		770-8506 徳島市南常三島町2-1 TEL 088-656-7350 FAX 088-656-7579
		E-mail: yamanaka@ce.tokushima-u.ac.jp
	事務局:	吉田長裕	大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻
		558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
		E-mail: yoshida@civil.eng.osaka-cu.ac.jp 
		小委員会専用メーリングリスト
		ip-cs@jsce.or.jp              
		小委員会専用ホームページ
		http://www.ipte.civil.eng.osaka-cu.ac.jp/cs/

              


添付ファイル: file設立趣旨.pdf 281件 [詳細] file設立趣旨.doc 239件 [詳細]

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Last-modified: 2009-06-03 (水) 14:05:59