概要

講演タイトル:「ドイツ環境共生都市フライブルクのまちづくりと、自転車を利用した複合型サービス」

講演者:(第一部)マルティン=マティアス・リュプケ(フライブルク市)(第二部)村上敦

主 催:共立女子大学、土木学会自転車空間研究小委員会、コミュニティバイク研究会

後援・協力:NPO 法人駐輪・駐車場情報センター、NPO 法人日本サイクルラック協会、都市駐車場対策協議会

日 時:平成20年5月13日(火)17:00~19:00(第二回委員会開催後)

場 所:共立女子大学神田一ツ橋キャンパス 本館 地階B101

参加者:105名

写真

http://www.ipte.civil.eng.osaka-cu.ac.jp/cs/album/20080513%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A/index.html

発表資料

Matthias-Martin Lübke filemobile+luebke+Japan310308.ppt
村上敦 filefreiburg+verkehr+Japan010408.ppt

質疑応答記録

第1部

・愛媛大学 寺下さん 「モビレのスタッフにはどのような人が何人いるか?」 50名を雇用。32名が自転車に関する所の従業員(ただし、part time含む)18名がモビリティセンターの従業員。自転車に関する所の従業員32名中社会福祉関連または元失業者は26名。

「駐輪場はどれぐらい使用されているか?」 70~80%の占有率。無料であれば、別の駐輪場が市内にある。

「出資が1社になった経緯は?」 1番の理由は経済的な理由。経済的余裕があったのはカーシェアリング社だけだったから。経営成績が良くなかったので、カーシェアリング社だけが責任を持ち支援し、フライブルク市にも支援を要請している。

・ 慶応義塾大学 大久保さん 「利用者はフライブルクの中心に来るのか、それとも他の都市に向かうために使うのか?」 公共交通、駅への近道として、モビレを通行する人が多い。中央駅前は駐輪に関して立地条件が非常に良かった。中央駅からバーゼル等に行くために端末の駐輪場として利用される。市内の中央部に行く人は、中心部に無料駐輪場があるので、(有料の)モビレの駐輪場は利用しない。

・ 国土交通省 大脇さん 「モビレの駐輪場の値段は月10ユーロ。これは日本の相場の半額だが、これは政治的プレッシャーにより低くなったのか?」 市場では、利用者が理解できる額に設定しており、ドイツでは平均的な値段。ドイツでは自転車はタダでおくものという考えだったので、有料という概念が新しく、十分に理解されていない。東京は土地が非常に狭く、迷惑駐輪などが多く感じられる。フライブルク市も迷惑駐輪が増えてきており、取り締まりも始めているので、徐々に東京の駐輪場の値段に近づいてくると思う。

・公認会計士 鉄川さん 「モビレの市民への受け入れられ方は?」 多くの市民の関心を集めた。利用者は徐々に増加している。ドイツでは新しいアイデアにはほとんど保守的。将来、魅力度をいかにあげられるかが一番の課題である。それはモビレで働く人間がどれだけのサービスをできるかが鍵となってくる。

「長い間活動を維持するモチベーションは?」 70年代、80年代に、政府で働いていたのが関係している。そこで何かを変えるためには時間が必要であることを学んだ。もうすぐ自分は定年するが、定年後もこのテーマに関わっていかなければならない。

・東海大学 留学生? 「ドイツやオーストラリアでは、政治家は短いスパンで担当を交代することが多いが、モビレのような長いプロジェクトはどの様にしているのか?」

政治家は短期的な目標をやりたがる。息の長い計画は、市民が粘り強く参加することが大事である。

第2部

・ 愛媛大学 寺下さん 「フライブルク住民として、学生と地域の折り合いはどのように感じるか?」

学生がいないと寂しく感じる。しかし、夜中にディスコやパーティーなどの騒音問題がある。また、学生はお金を落とさないので、経営がうまくいかない。しかし、フライブルク市では、大学があることが伝統となっている。学生という存在がフライブルク市では、ポジティブに考えられている。


添付ファイル: filemobile+luebke+Japan310308.ppt 630件 [詳細] filefreiburg+verkehr+Japan010408.ppt 477件 [詳細]

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Last-modified: 2008-10-14 (火) 15:20:45